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長期投資家にとって、安定した配当は非常に魅力的です。
今回は、40年以上にわたって配当を減らすことなく維持し続けている日本企業10社を厳選し、その株価を詳細に分析しました。これらの企業は、景気の浮き沈みや市場の変化にも耐え抜いてきた実力派揃いです。
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配当利回 (％) |
投資金額 (万円) |
年間配当 (円) |
株価 (円) |
| JFE (テ) | 7.3% | 2,055万円 | 140 | 1,917 |
| レーサム(テ) | 6.3% | 2,369万円 | 190 | 3,000 |
| マリモリート(テ) | 5.9% | 2,470万円 | 3,713 | 122,300 |
| ミラース(テ) | 5.9% | 2,540万円 | 30 | 508 |
| 日本たばこ(テ) | 4.7% | 3,200万円 | 194 | 4,122 |
| 本田技研工業 | 4.8% | 3,247万円 | 68 | 1,472 |
| 武田薬品 | 4.5% | 3,280万円 | 196 | 4,271 |
| NEW 双日(2768) | 4.6% | 3,368万円 | 150 | 3,368 |
| アステラス | 4.4% | 3,402万円 | 80 | 1,814 |
| ソフトバンク | 4.3% | 3,481万円 | 86 | 1,996 |
| INPEX | 4.2% | 3,750万円 | 60 | 2,150 |
| 三菱HC |
3.9% | 3,930万円 | 40 | 1,047 |
| 日本郵政 | 3.5% | 4,205万円 | 50 | 1,401 |
| NEW ニコン | 3.5% | 4,229万円 | 55 | 1,549 |
| NTT | 3.5% | 4,300万円 | 5.2 | 149 |
| 三井住友FG | 3.6% | 4,450万円 | 330 | 9,664 |
| キヤノン | 3.0% | 5,070万円 | 150 | 5,070 |
| 野村証券 | 2.9% | 5,230万円 | 23 | 801 |
| ENEOS | 2.9% | 5,500万円 | 22 | 802 |
| トヨタ | 3.0% | 6,861万円 | 240 | 2,745 |
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40年以上の減配なしを誇る10銘柄
まずは、40年以上にわたって配当を減らしていない10社をご紹介します。
| 順位 | 企業名 | 証券コード | 業種 |
|---|---|---|---|
| 1 | 井村屋グループ | 2209 | 食品 |
| 2 | アサヒグループホールディングス | 2502 | 飲料 |
| 3 | 日清紡ホールディングス | 3105 | 繊維・化学 |
| 4 | ライフコーポレーション | 8194 | 小売 |
| 5 | 歌舞伎座 | 9661 | 不動産 |
| 6 | 日本電気硝子 | 5214 | ガラス・土石製品 |
| 7 | 東洋製罐グループホールディングス | 5901 | 金属製品 |
| 8 | 日本碍子 | 5333 | ガラス・土石製品 |
| 9 | 日本特殊陶業 | 5334 | ガラス・土石製品 |
| 10 | 大和ハウス工業 | 1925 | 建設 |
これらの企業は、長年にわたって安定した経営を続け、株主還元にも力を入れてきました。それでは、各企業の株価診断を詳しく見ていきましょう。
各企業の株価診断
1. 井村屋グループ（2209）
井村屋グループは、「肉まん・あんまん」や「あずきバー」などで知られる老舗食品メーカーです。
株価診断：
- 直近3年の増配率：年平均8.9%
- 2025年3月期予想配当：31円（前期と同額）
- 株価推移：安定した成長を続けており、長期保有に適した銘柄
井村屋グループは、海外市場の開拓にも積極的で、今後の成長が期待できます。40年以上続く非減配の実績は、同社の財務健全性を示しています。
2. アサヒグループホールディングス（2502）
アサヒグループは、国内ビール市場でトップシェアを誇る大手飲料メーカーです。
株価診断：
- 直近3年の増配率：年平均4.5%
- 2024年12月期予想配当：47円（前期比6.7円増）
- 株価推移：安定した上昇トレンドを維持し、高い成長性を示している
アサヒグループは、海外展開も積極的に進めており、特に東アジア市場での成長が顕著です。2008年以降は連続増配を続けており、株主還元に対する姿勢が評価されています。
3. 日清紡ホールディングス（3105）
日清紡ホールディングスは、環境・エネルギー関連事業を中心に多角的な事業展開を行っている企業グループです。
株価診断：
- 直近3年の増配率：年平均6.2%
- 2024年12月期予想配当：36円（前期と同額）
- 株価推移：長期的には上昇トレンドだが、短期的には変動が大きい
日清紡ホールディングスは、無線通信やマイクロデバイスなど、成長分野への投資も積極的に行っています。40年以上の非減配実績は、同社の安定した財務基盤を裏付けています。
4. ライフコーポレーション（8194）
ライフコーポレーションは、近畿・関東地方を中心にスーパーマーケット「ライフ」を展開する小売企業です。
株価診断：
- 直近3年の増配率：年平均21.6%
- 2025年2月期予想配当：100円（前期比10円増）
- 株価推移：堅調な上昇傾向を維持し、安定成長を続けている
ライフコーポレーションは、三菱商事グループの一員として、安定した経営基盤を持っています。近年は増配のペースが加速しており、株主還元に積極的な姿勢が見られます。
5. 歌舞伎座（9661）
歌舞伎座は、東京・銀座にある歌舞伎専用劇場を所有・運営する会社です。
株価診断：
- 年間配当：長期間1株あたり5円を維持
- 2025年2月期予想配当：5円（前期と同額）
- 株価推移：変動は小さいが、安定した配当利回りが魅力
歌舞伎座は、不動産賃貸や飲食店舗運営など、劇場以外の事業も展開しています。配当額は長期間変わっていませんが、40年以上にわたる非減配の実績は、同社の安定性を示しています。
6. 日本電気硝子（5214）
日本電気硝子は、液晶ディスプレイ用ガラスや光通信用ガラスなどの特殊ガラス製品を製造する企業です。
株価診断：
- 直近の配当動向：安定した配当を維持
- 株価推移：テクノロジー産業の動向に影響を受けやすいが、長期的には成長傾向
日本電気硝子は、高度な技術力を持つ企業として知られており、今後の5G通信やIoT分野での需要増加が期待されています。
7. 東洋製罐グループホールディングス（5901）
東洋製罐グループは、飲料缶や食品容器などの包装材を製造する大手企業です。
株価診断：
- 配当政策：安定した配当を継続
- 株価推移：景気動向の影響を受けやすいが、長期的には堅調
東洋製罐グループは、環境に配慮した製品開発にも注力しており、サステナビリティ面での評価も高まっています。
8. 日本碍子（5333）
日本碍子は、セラミックス製品を中心に、自動車関連部品や電力関連機器などを製造する企業です。
株価診断：
- 配当実績：安定した配当成長を維持
- 株価推移：自動車産業の動向に影響を受けるが、長期的には上昇トレンド
日本碍子は、環境規制の強化に伴う自動車用セラミックス製品の需要増加が追い風となっています。
9. 日本特殊陶業（5334）
日本特殊陶業は、自動車用スパークプラグで世界トップシェアを誇る企業です。
株価診断：
- 配当方針：安定した配当と業績連動型の還元を両立
- 株価推移：自動車産業の変化に影響を受けるが、技術力を背景に安定成長
日本特殊陶業は、次世代自動車向けの製品開発にも注力しており、長期的な成長が期待されています。
10. 大和ハウス工業（1925）
大和ハウス工業は、住宅建設や不動産開発を中心に事業を展開する総合建設企業です。
株価診断：
- 配当政策：安定した配当成長を継続
- 株価推移：不動産市況の影響を受けるが、長期的には堅調な上昇傾向
大和ハウス工業は、高齢化社会に対応した住宅開発や海外展開にも積極的で、今後の成長が期待されています。
まとめ
これらの10社は、40年以上にわたって配当を減らすことなく維持してきた実績を持つ優良企業です。長期投資家にとっては、安定した配当収入が期待できる魅力的な銘柄といえるでしょう。
しかし、投資判断の際には、過去の実績だけでなく、各企業の今後の成長戦略や市場環境の変化にも注目する必要があります。また、ポートフォリオの分散を考慮し、自身の投資方針に合わせて慎重に選択することが重要です。
これらの「隠れた優良株」は、長期的な視点で見れば、安定した資産形成の一助となる可能性が高いといえるでしょう。日本の株式市場において、長年にわたって株主還元を重視してきたこれらの企業は、今後も投資家の信頼に応え続けることが期待されます。
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