こんにちは、バンコクで修業中(@lukehide)です。
電線・ケーブルの専門メーカー、オーナンバ(5816)が投資家の注目を集めています。
2024年12月期は特別配当20円を含む69円配当を予定し、配当利回りは5.93%という魅力的な水準に。2020年からわずか4年で配当額は6.3倍に急増し、株主還元を重視する経営姿勢が鮮明になってきました。
さらに、PBR0.63倍と純資産額を下回る割安な株価水準にあり、第4四半期の好決算も追い風となっています。経常利益は前年同期比3.0倍の9.8億円に急拡大し、収益力の向上も顕著です。
グローバル展開も着実に進み、海外売上高比率は約60%に達しています。特にアジア地域での成長が著しく、今後の成長期待も高まっています。
本記事では、高配当利回りと成長性を併せ持つオーナンバの投資価値について、財務分析と株価診断を交えながら詳しく解説していきます。
会社概要
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | オーナンバ株式会社 |
証券コード | 5816(東証スタンダード) |
設立 | 1948年12月 |
本社所在地 | 大阪府大阪市 |
従業員数 | 1,987名(連結) |
事業内容 | 電線・ケーブル製造、ワイヤーハーネス製造 |
主要製品 | 自動車用電装部品、産業機器用ケーブル |
時価総額 | 146億円 |
発行済株式数 | 12,558千株 |
決算期 | 12月末 |
事業概要
1948年の創業以来、電線・ケーブルの専門メーカーとして成長を続けてきました。現在は自動車関連部品を中心に、産業機器、エレクトロニクス機器向けの配線部品を手がけています。
グローバル展開
国内拠点に加え、中国、東南アジア、北米に生産・販売拠点を持ち、グローバルなサプライチェーンを構築しています。海外売上高比率は約60%に達し、特にアジア地域での成長が著しい状況です。
経営状況
項目 | 2024年12月期 | 前年比 | 2025年12月期(予) |
---|---|---|---|
売上高 | 448億円 | +0.1% | 450億円 |
営業利益 | 21.0億円 | -15.0% | 22.0億円 |
経常利益 | 23.2億円 | -8.1% | 24.0億円 |
当期純利益 | 27.0億円 | +36.1% | 16.0億円 |
2024年12月期の業績は、売上高が前期比0.1%増の448億円となりました。経常利益は8.1%減の23.2億円と減益となりましたが、当期純利益は36.1%増の27.0億円と大幅な増益を達成しています。
第4四半期(10-12月期)は特に好調で、経常利益が前年同期比3.0倍の9.8億円に急拡大し、売上営業利益率も前年同期の3.8%から7.2%へと大幅に改善しました。
2025年12月期は、経常利益が前期比3.1%増の24億円への成長を見込んでおり、5期連続の増収となる見通しです。
株価診断
指標 | 数値 | 評価 |
---|---|---|
株価 | 1,163円 | やや割高 |
時価総額 | 146億円 | 小型株 |
PER | 7.14倍 | 割安水準 |
PBR | 0.63倍 | 純資産以下 |
ROE | 9.12% | 安定的 |
理論株価 | 1,025円 | 現在比-11.9% |
PER分析
PERが7.14倍という水準は、市場平均(東証スタンダード)と比較して割安な評価といえます。2025年12月期の予想経常利益24億円を考慮すると、依然として割安圏内での取引が継続しています。
PBR分析
PBRが0.63倍と1倍を下回っており、純資産額以下での取引となっています。この水準は将来のキャッシュフローが悪化する見通しの場合を除き、長期的な株価の下支え要因となる可能性があります。
ROE分析
ROEは9.12%と、資本効率は比較的良好な水準を維持しています。自己資本比率61.8%と財務基盤も安定しており、持続的な成長が期待できます。
株価動向
直近の株価は1,163円で推移しており、理論株価1,025円と比較するとやや割高な水準にあります。ただし、第4四半期の好決算や来期の増益予想を考慮すると、現在の株価水準には一定の妥当性があると判断されます。
株主還元
項目 | 数値 | 評価 | 業界平均 |
---|---|---|---|
年間配当金 | 69円 | 前期比28円増配 | – |
配当利回り | 5.93% | 市場平均を大幅に上回る | 2.1% |
配当性向 | 25.17% | 安定的な水準 | 30.5% |
DOE | 2.29% | 上昇傾向 | 1.8% |
自己株買い | なし | – | – |
配当推移(過去5年)
年度 | 配当金 | 配当性向 | 特記事項 |
---|---|---|---|
2020年12月期 | 11円 | 18.2% | 普通配当のみ |
2021年12月期 | 14円 | 19.8% | 普通配当のみ |
2022年12月期 | 24円 | 21.5% | 記念配当5円含む |
2023年12月期 | 41円 | 23.1% | 普通配当のみ |
2024年12月期 | 69円 | 25.17% | 特別配当20円含む |
配当方針
同社は「安定的な配当の維持・向上」を基本方針とし、配当性向25%以上を目標としています。2024年12月期は、本社移転に伴う特別配当20円を含む69円の配当を予定しており、5期連続の増配となります。
配当分析
- 配当利回り5.93%は、東証スタンダード市場平均(2.1%)を大きく上回る魅力的な水準
- 配当性向25.17%は適度な水準で、今後も安定した配当が期待できる
- DOE(純資産配当率)2.29%は業界平均1.8%を上回り、株主還元に積極的
- 2020年からの4年間で配当額は6.3倍に急増し、株主還元を重視する経営姿勢が明確
株主優待制度
- 100株以上:QUOカード1,000円分
- 1,000株以上:QUOカード3,000円分
- 権利確定月:12月末
月10万円の配当収入(参考情報)
現在の配当金41円をベースに計算すると:
- 月10万円の年間換算:120万円
- 必要な配当収入:1,200,000円
- 必要株数:1,200,000円÷41円≒29,269株
- 必要投資額:29,269株×1,163円≒34,039,847円
投資判断・まとめ
投資のメリット
- 高配当利回り5.93%を誇る
- PBR0.63倍と純資産以下の評価
- 安定したROE水準
リスク要因
- 2024年12月期は経常減益
- 業界環境の変化による収益変動
総合判断
オーナンバは、高配当利回りと安定した財務基盤を持つ優良企業です。2025年12月期は経常利益が3.1%増の24億円に伸びる見通しであり、長期投資の観点から魅力的な投資対象といえます。
特に配当利回りが5.93%と高水準である点、PBRが0.63倍と割安である点は、長期投資家にとって大きな魅力となっています。
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