2020年は、タイ航空や豪ヴァージンの経営破綻が続いた。
2021年もフィリピン航空の法的整理か、新型コロナの収束が見えない限り…
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ワクチン接種が開始され、世界各国でワクチンパスポート構想は進んでいるものの、海外に気軽に行けるのはいつのことか…
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まとめ:アジアの航空会社の状況(政府介入・経営状況)
航空会社 | 政府介入度 | 決算・経営状況 |
タイ 航空 |
・破産申請 ・経営再建中 |
2020年12月期、最終赤字5000億円 |
ベトナム 航空 |
・政府が株式の86% ※ANAも10%弱保有 |
2020年12月期、最終赤字690億円(予測) |
シンガポール 航空 |
2020年4~9月期、最終赤字2600億円 2020年10月〜12月期は赤字縮小 |
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マレーシア 航空 |
・国の管理下で再建中 ・940億円の資本注入 |
2014年の機体消息不明事件やウクライナでの撃墜事件を受け完全国有化。 |
ガルーダ 航空 |
・625億円の公的資金 | 2020年1~9月期、最終赤字1,100億円 |
フィリピン 航空 |
・法的整理、事業継続 | 2020年1~9月期、最終赤字630億円 |
エアアジア 航空 |
・政府保証付融資250億円 | 2020年7月~9月、最終赤字210億円 |
タイ航空:2020年12月期赤字5000億円〜経営再建難航の恐れ
国内線を他社に譲っているタイ国際航空は、海外からの自由な渡航がない限り、経営再建はあり得ないですね…
記事引用先:日経新聞
会社更生手続き中のタイ国際航空が25日発表した2020年12月期の連結決算は、最終損益が過去最悪となる1411億バーツ(約5000億円)の赤字だった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響による減便が響いた。機材の減損損失も計上し、赤字額は前の期の12倍近くに膨らんだ。経営再建が難航しそうだ。
20年12月末の負債総額は前年末比4割増の3374億バーツで、債務超過額は1286億バーツ(約4500億円)に膨らんだ。タイ証券取引所は25日、上場廃止を検討するため同社株の取引を停止した。3月8日までに上場廃止の是非を決定する。
20年12月期の売上高は74%減の483億バーツだった。減便により旅客数が76%減の587万人に落ち込んだ。旅客需要の早期回復が見込めないため、保有する航空機や部品について827億バーツの減損損失を計上した。
同社は3月2日までにタイ中央破産裁判所に更生計画案を提出する予定だ。リストラ策と収益確保策を盛り込んで再建の道筋を示し、債権者の同意を得たい考えだ。提出期限はこれまでに2度延期されている。債権者との債務削減交渉が難航しているとみられる。
ベトナム航空:20年12月期に15兆ドン(約690億円)の赤字になる見通し
記事引用先:日経新聞
ベトナム航空は乗務員の賃金について、2020年は19年の半分程度にする方針を明らかにした。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、同社は20年12月期に15兆ドン(約690億円)の赤字になる見通し。
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同社は株式の86%をベトナム政府が保有し、ANAホールディングス(HD)も10%弱を出資する。
シンガポール航空、2020年10月〜12月期は赤字縮小
記事引用先:NNA Asia
シンガポール航空(SIA)グループが4日に発表した2020年第3四半期(10~12月)の連結決算は、最終損益が1億4,200万Sドル(約112億円)の赤字だった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で赤字が続いているが、赤字幅は前期に比べて大きく縮小した。
マレーシア航空:政府系ファンドが940億円資本注入へ
記事引用先:日経新聞
マレーシアの政府系ファンドのカザナ・ナショナルが、国の管理下で再建中のマレーシア航空グループに36億リンギ(約940億円)の追加の資本支援を実施することが固まった。マレーシア航空はリース会社などの債権者からも債務繰り延べなどの同意を得た。同社は新型コロナウイルスによる旅客需要の急減で業績が一段と悪化していたが、ひとまず経営危機から脱するメドがついた。
マレーシア国内の新型コロナの新規感染者数は依然高止まりしており、少なくとも21年中は旅客数の低迷が続く見通しだ。イザム氏は「旅行関連の商品やサービス事業を拡大する」と話すが、マレーシア航空はコロナ前から赤字に陥っており、黒字に転換するのは容易ではない。14年の機体の消息不明事件や撃墜事件による客離れを受けて、完全国有化に踏み切ったカザナが今後、さらなる追加支援に踏み切らざるをえない事態に陥る可能性もある。
ガルーダ航空:1~9月の赤字額10億ドル(1,100億円)超
記事引用先:NNA Asia
インドネシアの国営ガルーダ・インドネシア航空の1~9月連結決算(未監査)は、10億9,170万米ドル(約1,100億円)の純損失を計上した。新型コロナウイルスによる移動制限の影響で、国内線・国際線共に搭乗客数は前年同期から7割以上減少した。
フィリピン航空、法的整理を申請へ 事業は継続
記事引用先:日経新聞
経営難に陥っているフィリピンの大手航空会社フィリピン航空が法的整理を裁判所に申請する方針を固めたことが25日分かった。事業は継続する。新型コロナウイルスの影響による移動制限で利用が低迷するなか、裁判所の関与のもと、債務を圧縮して経営を再建する考えだ。
エアアジアに政府保証 融資250億円 マレーシア、民間も支援
記事引用先:日経新聞
マレーシアの格安航空会社(LCC)大手、エアアジア・グループは政府保証のついた10億リンギ(約250億円)の融資を受ける見通しだ。新型コロナウイルスで航空需要の低迷が長期化しており、日本撤退など事業再編を余儀なくされている。融資で当面の流動性は確保したが先行きはなお厳しい。
エアアジア債務超過 7~9月期、赤字210億円
記事引用先:日経新聞
マレーシアの格安航空(LCC)大手、エアアジア・グループが24日発表した2020年7~9月期決算は、最終損益が8億5100万リンギ(約210億円)の赤字だった。赤字額は前年同期の5100万リンギから約17倍に膨らんだ。9億7900万リンギの債務超過となった。
アジアの航空会社のホームページ
タイ国際航空:Thai Airways International Public Company Limited (THAI)
ベトナム航空:Vietnam Airlines JSC
シンガポール航空:Singapore Airlines
キャセイパシフィック航空:Cathay Pacific Airways Limited 國泰航空有限公司
フィリピン航空:
マレーシア航空:Malaysia Airlines Berhad
ガルーダインドネシア航空:PT Garuda Indonesia (Persero) Tbk.
エアアジア航空:AirAsia Group Berhad
管理人のつぶやき
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1日も早く新型コロナの感染拡大が収束する様に祈ります!
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◆日本人のタイ入国は?
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