こんにちは、バンコクで修業中(@lukehide)です。
年間7.94%という驚異的な配当利回り!
世界180カ国以上で事業を展開し、「ダンヒル」「ラッキーストライク」など世界的に有名なブランドを持つブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)。
この高配当企業に投資すれば、約1,888万円で毎月10万円の配当収入が得られる計算になります。
ROEは38.56%と驚異的な水準を維持し、PERは8.34倍と割安な株価水準。20年以上の増配実績を持つ配当貴族として、長期投資家から高い支持を集めています。
今回は、この魅力的な高配当銘柄の投資価値を徹底的に分析していきましょう。
会社概要
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | British American Tobacco plc |
設立 | 1902年 |
本社 | イギリス・ロンドン |
事業内容 | たばこ・ニコチン製品の製造販売 |
主要ブランド | ラッキーストライク、ダンヒル、ケント、クール |
従業員数 | 52,000名(2023年) |
展開国数 | 180カ国以上 |
市場シェア | 世界第2位 |
歴史と成長の軌跡
1902年にイギリスで設立されたBTIは、120年以上にわたり、たばこ産業のリーディングカンパニーとして成長を続けてきました。特に注目すべきは、以下の戦略的な成長施策です:
- 2017年:R.J.レイノルズ・タバコを490億ドルで買収
- 2019年:次世代製品部門への投資を大幅に拡大
- 2021年:ESG戦略の強化と持続可能な事業モデルへの転換開始
- 2023年:デジタルトランスフォーメーション推進による業務効率化
グループ企業体制
BTIグループは、以下の主要部門で構成されています:
- 従来型たばこ事業部門:紙巻たばこの製造・販売
- 次世代製品部門:加熱式たばこ、電子たばこの開発・販売
- 新規事業開発部門:ニコチン代替製品の研究開発
- グローバルオペレーション部門:世界規模での生産・物流管理
経営状況
財務ハイライト
項目 | 2023年実績 | 2024年予想 | 2025年予想 |
---|---|---|---|
売上高 | 33,977百万USD | 33,730百万USD | 34,278百万USD |
営業利益 | 15,595百万USD | 14,325百万USD | 14,571百万USD |
営業利益率 | 45.9% | 42.5% | 42.5% |
一株利益 | -8.037USD | 4.270USD | 4.245USD |
一株配当 | 2.934USD | 3.059USD | 3.135USD |
フリーキャッシュフロー | 9,975百万USD | 10,120百万USD | 10,350百万USD |
事業セグメント別分析
従来型たばこ事業
- 売上高構成比:75%
- 営業利益率:48%
- 主要市場:米国、欧州、アジア
次世代製品事業
- 売上高構成比:25%
- 営業利益率:35%
- 年間成長率:15%以上
経営戦略の特徴
1. 収益性重視の経営
- 高い営業利益率の維持
- コスト削減施策の継続的実施
- 効率的な設備投資
2. 次世代製品への注力
- 研究開発費の増額
- 新製品の継続的な投入
- グローバル展開の加速
株価診断
基本指標
指標 | 数値 | 業界平均 | 評価 | 詳細評価 |
---|---|---|---|---|
株価 | 37.19USD | – | – | 2023年の安値圏から40%以上の回復を見せている |
時価総額 | 821億USD | – | グローバル大企業 | 世界のたばこ企業の中で第2位の規模を誇る |
PER | 8.34倍 | 12.5倍 | 割安 | 業界平均を大きく下回り、投資妙味が高い |
PBR | 2.1倍 | 2.8倍 | 適正 | 純資産に対して適正な評価 |
ROE | 38.56% | 25.3% | 極めて優良 | 高い資本効率を実現しており、株主価値の創出力が高い |
ROA | 15.2% | 12.1% | 優良 | 資産の効率的な運用により、安定した収益を生み出している |
テクニカル分析
- 現在の株価が200日移動平均線を上回っており、中長期的な上昇トレンドを形成
- 堅調な株価推移を示唆
RSI(相対力指数):45(中立圏)
- 売られすぎ・買われすぎの水準には達していない
- 今後の上昇余地を残している
ボリンジャーバンド:中央付近で推移
- 株価のボラティリティは落ち着いている
- 安定した値動きを示している
株価変動要因
プラス要因
- 安定した収益基盤:予測可能な収益構造により、株価の下支えとなっている
- 高い利益率:業界トップクラスの利益率が株価評価を支える
- 潤沢なキャッシュフロー:安定した配当原資の確保が可能
リスク要因
- 規制強化の可能性:各国の規制強化により事業環境が悪化するリスク
- 健康志向の高まり:従来型たばこの需要減少が懸念材料
- 為替変動リスク:グローバル展開による為替リスクの存在
総合株価診断
テクニカル面でも、200日移動平均線を上回る堅調な推移を示しており、中長期的な投資対象として有望です。ただし、業界特有のリスク要因も存在するため、それらを考慮した投資判断が必要です。
配当貴族としての実力
配当実績
年度 | 配当金(USD) | 配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
2019 | 2.71 | 6.38% | 65.2% |
2020 | 2.92 | 7.80% | 68.1% |
2021 | 2.62 | 7.01% | 63.5% |
2022 | 2.88 | 7.21% | 67.3% |
2023 | 2.93 | 10.02% | 69.1% |
配当指標分析
指標 | 数値 | 評価 | 詳細評価 |
---|---|---|---|
配当利回り | 7.94% | 業界トップクラス | S&P500平均(1.5%)を大きく上回り、高配当銘柄として極めて魅力的な水準 |
配当性向 | 69.1% | 安定的 | 収益の約7割を株主還元に充てており、株主重視の経営姿勢が明確 |
DOE(純資産配当率) | 16.7% | 極めて高水準 | 純資産に対する配当の割合が高く、株主還元に積極的 |
配当成長率(5年) | 2.8% | 堅実な成長 | インフレ率を上回る配当成長を維持しており、実質的な収入増加を実現 |
配当支払い回数 | 年4回 | 投資家フレンドリー | 四半期ごとの配当で、定期的な収入確保が可能 |
配当継続年数 | 20年以上 | 配当貴族としての実績 | 長期にわたる増配継続で、配当の安定性を証明 |
配当政策の特徴
四半期配当制度の採用
- 3月、6月、9月、12月の年4回配当
- 安定的なキャッシュフロー確保が可能
段階的な増配方針
- インフレ率を考慮した配当額の引き上げ
- 株主価値の持続的な向上を重視
高配当性向の維持
- 65-70%の配当性向を目標
- 株主還元を重視した経営方針
安定したキャッシュフローによる裏付け
- 営業キャッシュフロー:99.75億USD(2023年)
- 配当原資の安定的な確保
配当金生活シミュレーション
必要投資額の計算
毎月10万円の配当収入(税引後)を得るために必要な投資額を、ステップバイステップで計算していきましょう。
ステップ1:年間必要配当金(税引後)の算出
- 目標月間配当収入:10万円
- 年間必要額:10万円 × 12ヶ月 = 120万円
ステップ2:税引前必要配当金の計算
- 日本の源泉徴収税率:15%(2023年12月現在)
- アメリカの源泉徴収税率:15%(日米租税条約による)
- 合計源泉徴収税率:30%
- 税引前必要額:120万円 ÷ (1 – 0.30) = 約171.4万円
ステップ3:必要株数の計算
- BTIの年間配当金:2.934USD(2023年実績)
- 為替レート:1USD = 145円(2023年12月5日時点)
- 円換算年間配当金:2.934USD × 145円 = 約425.4円
- 必要株数:1,714,000円 ÷ 425.4円 = 約4,029株
ステップ4:必要投資額の算定
- BTIの株価:37.19USD(2023年12月5日終値)
- 円換算株価:37.19USD × 145円 = 約5,393円
- 必要投資額:5,393円 × 4,029株 = 約21,728,497円
投資戦略の提案
約2,173万円という投資額は、多くの個人投資家にとって大きな金額です。そこで、以下の投資戦略を提案します:
-
-
分散投資
- BTIへの投資額:1,086万円(全体の50%)
- 他の高配当株への分散:1,087万円(全体の50%)
-
積立投資プラン
- 月間投資額:15万円
- 投資期間:約12年(2,173万円 ÷ (15万円 × 12ヶ月))
- 配当の再投資による複利効果を考慮すると、実際の期間は短縮される可能性あり
-
為替リスク対策
- 円建てETFの活用
- 為替ヘッジ付き投資信託の検討
- 定期的な為替予約の実施
-
税金対策
- つみたてNISAの活用(年間投資上限:40万円)
- 一般NISAの併用(年間投資上限:120万円)
- 確定拠出年金(iDeCo)の利用検討
-
投資判断
強み
- 世界第2位の市場シェア
- 安定した高配当
- 強固な財務基盤
- 次世代製品への積極投資
課題
- 規制リスク
- 社会的責任投資の観点
- 為替変動リスク
総合評価
BTIは、高い配当利回りと安定した事業基盤を持つ優良企業です。次世代製品への投資も積極的に行っており、長期的な成長も期待できます。配当金生活を目指す投資家にとって、分散投資の一環として検討する価値は十分にあると判断されます。
ただし、タバコ産業特有のリスクや為替変動リスクも存在するため、ポートフォリオ全体のバランスを考慮した投資配分が重要です。約2,173万円という必要投資額は決して小さくありませんが、段階的な投資と複利効果の活用により、長期的な視点での資産形成が可能と考えられます。
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Tic | 投資金額 (万円) |
配当利回 (%) |
年間配当 ($) |
株価 ($) |
NEW! アルトリア | MO | 1,928万円 | 8.12% | 3.92 | 50.39 |
AT&T | T | 2,427万円 | 5.60% | 1.33 | 19.82 |
3M | MMM | 3,010万円 | 5.71% | 5.99 | 105.23 |
ファイザー(テ) | PFE | 3,300万円 | 5.75% | 1.64 | 28.51 |
エクソンモービル | XOM | 4,766万円 | 3.43% | 3.68 | 116 |
J&J | JNJ | 5,970万円 | 2.96% | 4.76 | 165 |
コカコーラ(バ) | KO | 6,191万円 | 2.71% | 1.84 | 68 |
P&G | PNG | 6,640万円 | 2.50% | 3.76 | 150 |
マクドナルド | MCD | 6,745万円 | 2.29% | 6.68 | 269 |
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