こんにちは『eMAXIS Slim S&P500』派のバンコクで修業中です。
昨日アップした『オルカン対決』が好評でしたので、今日は『S&P500対決』です。
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日本で人気の高い「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と、比較的新しい「楽天・S&P500インデックス・ファンド」を徹底的に分析します。表面上の手数料だけでなく、隠れたコストまで含めて、どちらがより投資家にとって有利なのか、じっくり見ていきましょう。
基本情報の比較
まずは、両ファンドの基本的な情報を比較してみましょう。
項目 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 楽天・S&P500インデックス・ファンド |
---|---|---|
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 | 楽天投信投資顧問 |
設定日 | 2018年7月3日 | 2023年10月27日 |
ベンチマーク | S&P500指数(配当込み、円換算ベース) | S&P500指数(円換算ベース) |
信託報酬 | 0.09372% | 0.077% |
純資産総額 | 約5兆2,841億円 | 約2,933億円 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 |
情報は、2024年10月4日現在です。
実質コスト比較
次に、両ファンドのコストを詳しく比較してみましょう。
コスト項目 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 楽天・S&P500インデックス・ファンド |
---|---|---|
信託報酬 | 0.09372% | 0.077% |
売買委託手数料 | 0.002% | 0.01% |
保管費用等 | 0.009% | 0.007% |
実質コスト | 0.10472% | 0.094% |
最新の運用報告書より算出しています。
隠れコストの分析
表面上の信託報酬だけでなく、隠れコストも含めた実質コストを見ると、楽天・S&P500インデックス・ファンドの方がわずかに低くなっています。しかし、その差はごくわずかで、年間100万円投資した場合の差額は約107円程度です。
この差額は、投資金額が大きくなればなるほど重要になります。例えば、1億円を投資する場合、年間の差額は10,720円になります。長期投資を考えると、この差は無視できない金額になる可能性があります。
ただし、コストだけが全てではありません。運用の安定性や、投資のしやすさなども重要な要素です。
運用実績の比較
運用実績は投資家にとって非常に重要な指標です。両ファンドの実績を比較してみましょう。
期間 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 楽天・S&P500インデックス・ファンド |
---|---|---|
6ヶ月 | 11.67% | 11.68% |
1年 | 31.56% | データなし |
3年 | 21.86%(年率) | データなし |
設定来 | 121.89% | 34.38% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は2018年7月3日に設定された比較的長い運用実績を持つファンドです。一方、楽天・S&P500インデックス・ファンドは2023年10月27日に設定された新しいファンドです。
6ヶ月の運用実績を見ると、両ファンドはほぼ同じパフォーマンスを示しています。これは、両ファンドが同じS&P500指数に連動することを目指しているため、短期的には似たような結果になることを示しています。eMAXIS Slimの1年間と3年間の実績は、それぞれ31.56%と年率21.86%と非常に高いリターンを示しています。これは、過去数年間の米国株式市場の好調さを反映しています。
設定来のリターンを比較すると、eMAXIS Slimが121.89%、楽天ファンドが34.38%となっています。ただし、この差は主に運用期間の違いによるものです。楽天ファンドは設定からまだ1年も経っていないため、長期的な比較はできません。
重要なのは、両ファンドともS&P500指数に連動することを目指しているため、長期的には非常に似たようなパフォーマンスを示すことが期待されることです。投資家にとっては、運用実績だけでなく、コスト、取引のしやすさ、ポイント還元などの要素も考慮して選択することが重要です。
純資産総額と安定性
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は約5兆2,841億円の純資産総額を持ち、日本最大級のインデックスファンドの一つです。一方、楽天・S&P500インデックス・ファンドは約2,933億円と、eMAXIS Slimと比べるとまだ規模は小さいです。
投資のしやすさ
両ファンドとも、最低投資金額が100円から、つみたてNISAに対応、主要なネット証券で取り扱いありという点で投資しやすい特徴があります。
為替ヘッジの有無
両ファンドとも為替ヘッジなしのタイプです。これは、円安の場合にはリターンが増加し、円高の場合にはリターンが減少することを意味します。
税金の取り扱い
両ファンドとも、分配金や売却益は原則として20.315%(所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%)の税率で課税されます。ただし、つみたてNISAを利用すれば、年間40万円までの投資分については非課税となります。
結論:どちらを選ぶべきか?
評価項目 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 楽天・S&P500インデックス・ファンド |
---|---|---|
コスト | ⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
運用実績 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐(データ不足) |
安定性 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ |
ポイント還元 | ⭐ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
投資のしやすさ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐ |
結論として、どちらのファンドを選ぶべきかは、投資家の状況や優先順位によって変わってきます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を選ぶべき投資家:
- 長期的な運用実績を重視する人
- 大規模で安定したファンドを求める人
- 様々な証券会社で購入したい人
- 過去のデータや分析情報を重視する人
楽天・S&P500インデックス・ファンドを選ぶべき投資家:
- 極限まで低いコストを追求する人
- 楽天証券のポイント還元を最大限活用したい人
- 新しいファンドに挑戦したい人
- 楽天証券をメインで利用している人
今後の展望
S&P500インデックスファンド市場は今後も拡大していくと予想されます。その中で、両ファンドがどのように進化していくかは注目に値します。
eMAXIS Slimについては:
- さらなるコスト削減の可能性
- 運用の効率化による追跡誤差の縮小
- 新たな付加価値サービスの提供
楽天・S&P500インデックス・ファンドについては:
- 純資産総額の拡大による安定性の向上
- 運用実績の蓄積
- ポイント還元制度の拡充や改善
これらの点に注目しながら、定期的に両ファンドの比較・評価を行うことが重要です。
最後に
S&P500への投資は長期的な資産形成に適していますが、どちらのファンドを選んでも大きな違いはありません。むしろ、継続的な投資と長期保有が重要です。
私自身の経験から言えば、コストの違いよりも、自分の投資スタイルに合ったファンドを選び、長期的に保有し続けることの方が重要です。市場の短期的な変動に惑わされず、着実に資産を増やしていく姿勢が大切です。
また、一つのファンドに集中するのではなく、複数のファンドに分散投資することも検討に値します。例えば、eMAXIS Slimと楽天のファンドの両方に投資することで、それぞれの利点を活かしつつ、リスクを分散させることができるでしょう。
S&P500インデックスファンドへの投資は、長期的な視点で見れば、資産形成の強力なツールとなり得ます。eMAXIS Slimと楽天・S&P500インデックス・ファンド、どちらを選んでも、着実に資産を増やしていく可能性は十分にあります。重要なのは、自分に合った投資方法を見つけ、それを継続していくことです。
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