こんにちは、バンコクで修業中(@lukehide)です。
3M Company（スリーエム・カンパニー）は、革新的な製品と技術で知られる多国籍コングロマリット企業です。同社の株式（ティッカーシンボル：MMM）は配当貴族としても有名で、長期投資家から高い支持を得ています。今回は、MMMの株式投資を通じて毎月10万円の配当収入を得るために必要な投資額や、同社の魅力について詳しく解説します。
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Tic | 投資金額 (万円) |
配当利回 (％) |
年間配当 ($) |
株価 ($) |
| NEW! アルトリア | MO | 1,928万円 | 8.12% | 3.92 | 50.39 |
| AT&T | T | 2,427万円 | 5.60% | 1.33 | 19.82 |
| 3M | MMM | 3,010万円 | 5.71% | 5.99 | 105.23 |
| ファイザー(テ) | PFE | 3,300万円 | 5.75% | 1.64 | 28.51 |
| エクソンモービル | XOM | 4,766万円 | 3.43% | 3.68 | 116 |
| J&J | JNJ | 5,970万円 | 2.96% | 4.76 | 165 |
| コカコーラ(バ) | KO | 6,191万円 | 2.71% | 1.84 | 68 |
| P&G | PNG | 6,640万円 | 2.50% | 3.76 | 150 |
| マクドナルド | MCD | 6,745万円 | 2.29% | 6.68 | 269 |
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会社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 社名 | 3M Company (スリーエム・カンパニー) |
| 設立 | 1902年 |
| 本社 | ミネソタ州セントポール |
| 事業内容 | 工業用製品、ヘルスケア製品、消費財、安全製品など |
| 従業員数 | 約95,000人 (2023年) |
| 時価総額 | 約580億ドル (2024年9月現在) |
3M Companyの歴史
- 1902年 – ミネソタ州ツーハーバーズにて、Minnesota Mining and Manufacturing Company（現3M）として設立。
- 1925年 – マスキングテープを発明、革新的製品開発の基礎を築く。
- 1948年 – ニューヨーク証券取引所に上場。
- 1951年 – スコッチテープの商標登録。
- 1960年代 – 国際展開を本格化。
- 1970年代 – 光反射材料や医療機器など、新分野への進出。
- 2002年 – 社名を「3M Company」に変更。
- 2022年 – ヘルスケア事業の分社化を発表。
3Mは120年以上にわたり、革新的な製品開発と多角化戦略により成長を続けてきました。
直近の決算結果と経営状況
| 項目 | 金額 | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 325億ドル | -4.5% |
| 営業利益 | 58億ドル | -16.5% |
| 純利益 | 54億ドル | -2.7% |
| EPS (1株当たり利益) | 9.51ドル | -1.7% |
3M Companyは2023年、厳しい経済環境の中で減収減益となりました。しかし、この結果を受けて同社は積極的な経営改革を進めています：
-
コスト削減策の実施：
- 約6,000人の人員削減を含む構造改革を実施。
- 年間約7億ドルのコスト削減を目指す。
-
事業ポートフォリオの最適化：
- ヘルスケア事業の分社化を進行中。
- 低成長・低収益事業の見直しと、高成長分野への資源集中。
-
イノベーションへの継続的投資：
- R&D投資を売上高の約5%維持。
- 新製品開発と既存製品の改良に注力。
-
サステナビリティへの取り組み強化：
- 2050年までにカーボンニュートラル達成を目指す。
- 環境に配慮した製品開発の推進。
-
デジタル化の推進：
- 顧客サービスの向上とオペレーション効率化を目的としたデジタル技術の導入。
これらの施策により、3Mは長期的な成長と収益性の改善を目指しています。特にヘルスケア事業の分社化は、両社の成長戦略をより明確にし、株主価値の向上につながると期待されています。
株価診断
| 項目 | MMM | 業界平均 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 株価 (2024/9/18終値) | 105.23ドル | – | – |
| PER (株価収益率) | 11.06 | 20.5 | 割安 |
| PBR (株価純資産倍率) | 3.82 | 2.8 | やや割高 |
| 配当利回り | 5.71% | 2.3% | 非常に高い |
| 時価総額 | 580億ドル | – | 大型株 |
PER (株価収益率)
3MのPERは11.06倍で、業界平均の20.5倍を大きく下回っています。これは、現在の株価が企業の収益力に比べて割安であることを示しています。投資家にとっては、相対的に安い価格で高い収益力を持つ企業の株式を購入できる機会と言えるでしょう。
PBR (株価純資産倍率)
PBRは3.82倍で、業界平均の2.8倍をやや上回っています。これは、3Mの株価が純資産価値に比べてやや割高であることを示しています。ただし、3Mのような高い技術力と強力なブランド力を持つ企業の場合、純資産以上の価値があると市場が評価していると解釈することもできます。
配当利回り
5.71%という高い配当利回りは、業界平均の2.3%を大きく上回っています。これは、3Mが株主還元に積極的であり、安定した高配当を維持していることを示しています。長期投資家や配当重視の投資家にとって非常に魅力的な特徴と言えるでしょう。
時価総額
580億ドルという時価総額は、3Mが大型株であることを示しています。大型株は一般的に、安定性が高く、流動性も良好であるため、機関投資家からの支持も厚いと考えられます。
総合的に見て、3Mの株価は現在、割安な水準にあると評価できます。特に高配当利回りと低PERは、投資家にとって魅力的な投資機会を提供していると言えるでしょう。
配当貴族としての3M
3Mは65年以上連続で増配を続けており、S&P500配当貴族指数の構成銘柄です。配当貴族とは、25年以上連続で増配を続けている優良企業のことを指します。
過去5年間の配当状況：
| 年 | 年間配当金 | 増配率 |
|---|---|---|
| 2023 | 5.99ドル | +0.7% |
| 2022 | 5.96ドル | +0.7% |
| 2021 | 5.92ドル | +1.0% |
| 2020 | 5.88ドル | +2.1% |
| 2019 | 5.76ドル | +5.9% |
3Mは長期にわたり安定した配当成長を維持しており、投資家に対する強いコミットメントを示しています。
必要投資額の計算
毎月10万円の配当収入(税引後)を得るために必要な投資額を計算します。以下、ステップバイステップで詳しく説明します。
ステップ1: 年間必要配当金(円)の計算
まず、毎月10万円の配当収入を年間ベースに換算します。
年間必要配当金(円) = 100,000円 × 12ヶ月 = 1,200,000円
ステップ2: 税引前の必要配当金(円)の計算
次に、税金を考慮した金額を計算します。米国での源泉徴収税が10%、日本での源泉徴収税が20%であることを踏まえます。
税引前の必要配当金(円) = 1,200,000円 ÷ (1 – 0.1 – 0.2) = 1,714,285円
ステップ3: 必要配当金(ドル)の計算
為替レートを1ドル = 145円と仮定して、ドルに換算します。
必要配当金(ドル) = 1,714,285円 ÷ 145円 = 11,823ドル
ステップ4: 必要株数の計算
MMMの直近の年間配当金は5.99ドルです。必要な株数を計算します。
必要株数 = 11,823ドル ÷ 5.99ドル ≈ 1,973株
ステップ5: 必要投資額(ドル)の計算
MMMの現在の株価(105.23ドル)を使用して、必要な投資額を計算します。
必要投資額(ドル) = 1,973株 × 105.23ドル = 207,618ドル
ステップ6: 日本円換算
最後に、必要投資額を日本円に換算します。
必要投資額(円) = 207,618ドル × 145円 = 30,104,610円
まとめ
3M Company（MMM）は長年にわたり安定した業績と配当成長を維持してきた優良企業です。現在の高配当利回りと割安な株価は、長期投資家にとって魅力的な投資機会を提供しています。
毎月10万円の配当収入を得るには約3,010万円の投資が必要ですが、これは決して小さな金額ではありません。しかし、3Mの安定した事業基盤と革新的な製品開発力、そして現在進行中の経営改革を考慮すると、長期的な成長と安定した配当が期待できます。
投資を検討する際は、自己の財務状況やリスク許容度を十分に考慮し、分散投資を心がけることが重要です。MMMは優良な配当株の一つとして、長期的な資産形成を目指す投資家のポートフォリオに組み込む価値のある銘柄と言えるでしょう。
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