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MS&AD(8725)驚異の9期連続増配!損保株の隠れた優良銘柄

この記事は 約7 分で読めます。

MS&AD保険(8725)の投資分析と配当戦略を徹底解説。PER7.75倍・PBR0.96倍の割安な株価水準、配当利回り2.8%の高配当、ASEANトップシェアの成長性を持つ損保業界の隠れた優良銘柄の魅力に迫る。

こんにちは、バンコクで修業中(@lukehide)です。今日は、投資家の間で「隠れた配当王」として注目を集めているMS&AD保険グループ(8725)についてご紹介します。

なぜ今、MS&ADが注目されているのでしょうか?

それは、驚異の9期連続増配を達成し、さらに来期も増配が予想されているからです。しかも、PER7.75倍、PBR0.96倍という割安な株価水準にもかかわらず、配当利回り2.8%という高配当を実現しています。

実は私も、配当金生活を目指す投資家として、この銘柄には特に注目しています。ASEANでトップシェアを誇る海外展開力、安定した国内基盤、そして積極的な株主還元姿勢。これらの要素が絡み合って、非常に魅力的な投資先となっているのです。

今回は、MS&ADの投資価値を徹底的に分析していきます。特に、高配当を実現できている理由と、今後の成長性について、詳しく見ていきましょう。

配当金生活を目指す皆さんにとって、この記事が投資の参考になれば幸いです。

それでは、具体的な分析に入っていきましょう。

トラリピ世界戦略

損保業界が注目される3つの理由

1. 安定した収益基盤

損害保険は、私たちの生活に欠かせない存在となっています。自動車保険、火災保険、そして近年注目を集めているサイバーリスク保険まで、その需要は着実に拡大しています。

2. グローバル展開の加速

MS&ADは、海外保険料収入が全体の約2割を占め、特にASEANでは売上高1位の実績を誇ります。この海外展開により、国内市場の成熟化というリスクを効果的に分散しています。

3. テクノロジーによる革新

2025年に向けて、AIやデジタル技術を活用した新しい保険商品の開発が進んでいます。これにより、顧客満足度の向上と業務効率の改善が期待されています。

MS&ADの経営状況

項目 2024年3月期予想 前期比
売上高 65,728億円 +25.2%
経常利益 4,164億円 +42.5%
最終利益 3,692億円 +75.0%
1株当たり利益 231.8円 +77.6%
年間配当金 90円 +35.0%

2025年3月期の業績予想は更に力強く、経常利益8,930億円、最終利益6,300億円と大幅な増益を見込んでいます。

株主還元の詳細分析

配当方針

MS&ADは「グループ修正利益の50%」を株主還元の基本方針としています。特筆すべきは、配当の安定性を重視しながら、増配基調を維持する姿勢を明確に打ち出していることです。

配当実績と予想

2024年4月1日に1:3の株式分割を実施し、以下の配当推移となっています:

年度 年間配当金 前年比
2025年3月期(予) 145円※ +61.1%
2024年3月期 270円 +35.0%
2023年3月期 200円 +11.1%
2022年3月期 180円 +16.1%
2021年3月期 155円 +3.3%

※2024年4月の株式分割後の金額

配当利回りの推移

  • 2024年3月期:3.32%
  • 2023年3月期:4.87%
  • 2022年3月期:4.52%
  • 2021年3月期:4.77%
  • 2020年3月期:4.96%

追加的な株主還元

政策保有株式の売却を進めており、売却資金の約2割を配当や自社株買いなどの株主還元に充てる方針です。また、売却益が想定を上回る場合は特別配当も検討されています。

株主還元の特徴

  • 12期連続増配を達成見込み
  • 東証プライム市場平均(2.08%)を大きく上回る配当利回り
  • 政策保有株式売却による追加還元の可能性

株価指標の分析

基本指標(2024年3月期)

指標 MS&AD 業界平均 評価
PER 7.75倍 10.2倍 割安
PBR 0.96倍 1.12倍 割安
ROE 8.27% 7.8% 良好
配当利回り 2.8% 2.08% 優位

PER(株価収益率)の詳細分析

現在のPERは7.75倍と、損保業界平均の10.2倍を大きく下回っています。これは以下の理由から投資妙味が高いと考えられます:

  • 業界平均と比較して約24%の割安度
  • 東証プライム平均(14.2倍)との比較でも45%以上の割安性
  • 今後の増益予想を考慮すると、実質PERはさらに低下

PBR(株価純資産倍率)の分析

PBRは0.96倍と、純資産価値を下回る水準で取引されています:

  • 業界平均1.12倍と比較して約14%の割安度
  • 純資産価値以下での取引は投資余地を示唆
  • 政策保有株式の含み益を考慮すると実質的なPBRはさらに低い

ROE(自己資本利益率)の評価

2024年3月期のROEは8.27%と、以下の特徴があります:

  • 業界平均7.8%を上回る水準
  • 3年間で約2.1ポイント改善
  • 政策保有株式削減による更なる改善余地

時価総額と規模の分析

  • 時価総額:約5.17兆円(損保業界第2位)
  • 浮動株比率:75.2%
  • 外国人持株比率:32.1%

バリュエーション総合評価

割安度

  • PER、PBRともに業界平均を下回る
  • 純資産価値以下での取引
  • 政策保有株式の含み益を考慮した実質的な割安度は更に大きい

成長性

  • 海外事業の拡大による持続的な成長
  • デジタル化投資による収益性向上
  • 政策保有株式削減による資本効率改善

投資指標からの結論

現在の株価水準は、以下の理由から投資妙味が高いと判断できます:

  1. 割安なバリュエーション
  2. 安定した財務基盤
  3. 持続的な増配余力
  4. 政策保有株式削減による株主価値向上の可能性

投資判断のポイント

強み

  1. ASEANでの強固な事業基盤
  2. 127年の長い歴史と経験に基づく知見
  3. トヨタグループ、日本生命グループなど有力企業とのパートナーシップ

成長性

  • グローバル展開の加速
  • デジタル技術を活用した新商品開発
  • 安定した収益基盤を活かした持続的な成長

月10万円の配当収入を得るための投資プラン

必要投資額の計算

現在の株価3,185円、年間配当金145円(株式分割後)をベースに計算してみましょう。

1. 月10万円の年間配当収入

年間必要配当金 = 100,000円 × 12ヶ月 = 1,200,000円

2. 必要株式数の計算

必要株式数 = 1,200,000円 ÷ 145円 = 8,276株(100株単位切り上げで8,300株)

3. 必要投資額

8,300株 × 3,185円 = 26,435,500円

投資のステップ

1. 初期投資(第一段階)

  • まずは100株単位(318,500円)から投資を開始
  • 配当金は年間14,500円、月換算で約1,208円

2. 積立投資(第二段階)

  • 毎月の投資可能額を決めて定期的に購入
  • 株価が下がった時は積極的に投資

3. 配当再投資(第三段階)

  • 受け取った配当金で追加購入
  • 複利効果で資産形成を加速

投資のリスクと対策

株価変動リスク

  • PBRは0.96倍と割安な水準
  • 株価変動に備え、分散投資も検討

配当金の安定性

  • 11期連続増配の実績
  • 2025年3月期は実質61.1%増配予定
  • グループ修正利益の50%を株主還元の基本方針

最後に

MS&ADは127年の長い歴史と経験を持ち、ASEANでも強固な事業基盤を確立しています。高い配当利回りと安定した増配実績から、長期投資に適した銘柄といえます。月10万円の配当収入という目標は、計画的な投資と時間をかけることで十分に実現可能な水準です。
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配当利回
(%)
投資金額
(万円)
年間配当
(円)
株価
(円)
JFE (テ) 7.3% 2,055万円 140 1,917
マリモリート(テ) 5.9% 2,470万円 3,713 122,300
日本たばこ(テ) 4.7% 3,200万円 194 4,122
本田技研工業 4.8% 3,247万円 68 1,472
武田薬品 4.5% 3,280万円 196 4,271
双日(2768) 4.6% 3,368万円 150 3,368
アステラス 4.4% 3,402万円 80 1,814
NEW SBI HD(8473) 5.0% 3,462万円 150 3450
ソフトバンク 4.3% 3,481万円 86 1,996
 INPEX 4.2% 3,750万円   60  2,150
三菱HC
3.9% 3,930万円 40 1,047
NEW 三菱商事(8058) 3.7% 4,135万円 100 2,746
日本郵政 3.5% 4,205万円 50 1,401
NTT 3.5% 4,300万円 5.2 149
三井住友FG 3.6% 4,450万円 330 9,664
キヤノン 3.0% 5,070万円 150 5,070
野村証券 2.9% 5,230万円 23 801
ENEOS 2.9% 5,500万円 22 802
トヨタ 3.0% 6,861万円 240 2,745
【注意】株価や配当金は調査した時点です。

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家族持ちFIREの資産運用

◆2017年、家族持ちFIRE
◆資産:米ドル、投資信託、FX、BTC
◆不動産:横浜とバンコクに持ち家
◆海外経験:NY、SGR、HK、BKK

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