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バフェット銘柄|オキシデンタル石油(OXY):52週安値圏の投資機会

この記事は 約8 分で読めます。

バフェット氏が株式の28%を保有するオキシデンタル石油(OXY)の投資価値を徹底解説。財務状況、株価分析、配当実績から、現在の投資妙味と将来性を詳しく分析。エネルギー株投資の新たな視点を提供します。

こんにちは、バンコクで修業中(@lukehide)です。

「私はオキシデンタルの株式を可能な限り買い増していく」

世界最高の投資家ウォーレン・バフェット氏は、2024年も継続的にオキシデンタル石油(OXY)の株式を買い増しています。バークシャー・ハサウェイによる株式保有比率は約28%に達し、同社への強い信頼を示しています。

なぜバフェット氏は、環境問題への懸念が高まる中で、あえて石油会社に巨額の投資を行うのでしょうか?

その答えは、エネルギー産業の将来性と、オキシデンタルの経営改革にあります。同社は過去最高の生産量を達成し、40億ドルの債務返済を実現。さらに、原油価格が軟調な中でも、米国内リース操業コストを業界最低水準まで抑制することに成功しています。

現在の株価は52週レンジの下限付近。この水準は、長期投資家にとって魅力的な投資機会となる可能性を秘めています。

本記事では、バフェット氏が注目するオキシデンタル石油の投資価値を、財務データと市場動向から徹底的に分析していきます。

トラリピ世界戦略

会社概要

オキシデンタル石油(Occidental Petroleum Corporation)は、1920年に創業された米国を中心に中東、北アフリカにも資産を持つ国際的なエネルギー企業です。

項目 詳細
設立 1920年
本社 テキサス州ヒューストン
従業員数 12,570人
事業内容 石油・ガスの探査、開発、生産、化学製品の製造販売
主要事業地域 米国(ペルム紀盆地、DJ盆地、メキシコ湾)、中東、北アフリカ

オキシデンタルは「石油メジャー」に次ぐ規模の独立系石油会社として知られ、石油・ガス、化学、中流およびマーケティングの3つのセグメントで事業を展開しています。

経営状況

オキシデンタルの2024年第3四半期の業績は以下の通りです:

  • フリーキャッシュフロー:15億ドル(運転資本調整前)
  • 調整後1株当たり利益:1.00ドル
  • 報告ベース1株当たり利益:0.98ドル
  • 四半期末時点の現金:18億ドル
  • 米国内リース操業コスト:1バレル当たり8.68ドル(2022年第1四半期以来最低)

同社は2024年第3四半期に過去最高の米国内生産量を達成し、40億ドルの債務を返済しました。これは財務状況の改善を示しており、投資家にとってポジティブな要因と言えるでしょう。

株価診断

2025年2月6日時点のオキシデンタル石油(OXY)の株価データを詳細に分析します:

項目 数値 業界平均 評価
株価 $47.36
時価総額 約444億ドル 中規模
PER(株価収益率) 12.63 15.2 やや割安
PBR(株価純資産倍率) 1.74 1.6 ほぼ平均
ROE(自己資本利益率) 5.35% 12.7% 低い
配当利回り 1.89% 3.98% 低い
52週レンジ $45.17 – $71.19 下限に近い

株価の評価

現在の株価$47.36は、52週レンジの下限に近い水準にあり、割安感が出ています。これは投資家にとって魅力的な買い場となる可能性があります。

PERの分析

PER(株価収益率)12.63は業界平均の15.2を下回っており、やや割安な水準にあると言えます。これは、現在の株価が企業の収益力に比べて割安である可能性を示唆しています。

PBRの評価

PBR(株価純資産倍率)1.74は業界平均の1.6とほぼ同水準です。これは、株価が企業の純資産価値をやや上回って評価されていることを示していますが、大きな乖離はありません。

ROEの考察

ROE(自己資本利益率)5.35%は業界平均の12.7%を大きく下回っています。これは、同社の収益性が業界平均と比較して低いことを示しており、改善の余地があることを示唆しています。

配当利回りの分析

配当利回り1.89%は業界平均の3.98%を下回っています。これは、インカム投資家にとっては魅力に欠ける要素となる可能性があります。

総合評価

オキシデンタル石油の株価は現在、割安感のある水準にあると言えます。PERが業界平均を下回っていることや、株価が52週レンジの下限に近いことがその根拠となります。しかし、ROEの低さや配当利回りの低さは懸念材料です。

投資家は、これらの指標に加えて、原油価格の動向やバフェット氏の投資動向、同社の債務削減の進捗状況などを総合的に判断して投資決定を行う必要があります。また、エネルギー市場の不確実性や環境規制の強化など、長期的なリスク要因も考慮することが重要です。

株主還元

オキシデンタルの株主還元策は以下の通りです:

項目 詳細
年間配当金 $0.88
配当利回り 1.89%
配当性向 31.72%
連続増配年数 4年

同社は四半期ごとに配当を実施しており、直近5年間で3回の増配を行っています。しかし、配当利回りは業界平均の3.98%と比較すると低めであり、過去5年間の配当成長率は-23.13%とマイナスになっています。これは投資家にとって懸念材料となる可能性があります。

バフェット氏の投資判断

ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイは、オキシデンタル石油の株式を継続的に買い増しています。2024年12月の時点で、バークシャーの持ち株比率は約28%に達しました。

バフェット氏がオキシデンタルに投資する理由としては以下が考えられます:

  1. エネルギーセクターの重要性:バフェット氏は長期的なエネルギー需要の見通しを重視しています。
  2. 経営陣への信頼:バフェット氏はオキシデンタルのビッキー・ホラブCEOに対する信頼を示しています。
  3. キャッシュフロー重視:オキシデンタルは現金を生み出すバフェット氏好みの銘柄です。
  4. 割安な株価:原油価格の下落により、株価が割安な水準にあると判断している可能性があります。

投資判断

オキシデンタル石油(OXY)の投資価値を総合的に判断すると、以下のような特徴が浮かび上がります:

強みと投資ポイント

  • バフェット氏の信頼:バークシャー・ハサウェイによる継続的な株式買い増し(約28%保有)
  • 堅調な業績:過去最高の米国内生産量達成と40億ドルの債務返済を実現
  • 割安な株価水準:52週レンジの下限に近い現在の株価は投資機会の可能性
  • エネルギー市場の重要性:長期的な需要見通しは依然として強固

リスク要因と懸念点

  • 原油価格の変動リスク:収益性が市場価格に大きく依存
  • 株主還元の課題:業界平均を下回る配当利回りと配当成長率のマイナス
  • 環境規制の影響:化石燃料企業としての将来的なリスク
  • ESGの観点:環境問題への対応が今後の課題

投資家タイプ別の推奨度

投資家タイプ 推奨度 理由
長期成長投資家 エネルギーセクターの長期的成長に期待
バリュー投資家 現在の株価水準は割安な可能性
インカム投資家 配当利回りは業界平均以下
ESG重視の投資家 × 環境問題への懸念あり

推奨度の説明:◎(強く推奨)、○(推奨)、△(要検討)、×(非推奨)

投資判断のポイント

  1. 現在の株価水準は、長期投資家にとって魅力的な投資機会となる可能性があります。
  2. バフェット氏の継続的な投資は、同社の将来性に対する強い信頼を示しています。
  3. ただし、原油価格の変動リスクや環境問題への対応など、懸念材料も存在します。
  4. 投資を検討する場合は、ポートフォリオの一部として組み入れることを推奨します。

投資判断にあたっては、エネルギー市場の動向、同社の財務状況改善の進展、バフェット氏の投資動向などを継続的にモニタリングすることが重要です。また、単一銘柄への過度な集中を避け、適切なポートフォリオ分散を心がけることをお勧めします。

参考情報:毎月1,000ドル(年間12,000ドル)配当金生活試算

毎月1,000ドル(年間12,000ドル)の配当金を得るために必要な投資金額:

  • 最新の株価:$47.36
  • 年間配当金:$0.88

必要株式数:12,000 ÷ 0.88 ≈ 13,637株
必要投資金額:13,637 × $47.36 ≈ $645,849

この試算から、オキシデンタル石油の株式のみで毎月1,000ドルの配当収入を得るためには、約64万5,000ドル(約9,700万円)の投資が必要となることがわかります。これは一般的な個人投資家にとってはかなり高額な投資金額であり、配当金生活を目指す場合は他の高配当銘柄と組み合わせるなど、ポートフォリオの分散が重要となるでしょう。

まとめ

評価項目 評価 コメント
財務健全性 ⭐⭐⭐⭐ 債務削減が進み、キャッシュフローも安定
収益性 ⭐⭐⭐ 原油価格に依存するも、コスト管理は良好
株主還元 ⭐⭐ 配当利回りは業界平均を下回る
成長性 ⭐⭐⭐ エネルギー需要の長期的な成長に期待
株価バリュエーション ⭐⭐⭐⭐ 現在は割安な水準

総合評価:⭐⭐⭐(5段階中3)

オキシデンタル石油(OXY)は、バフェット氏の投資で注目を集める一方、原油価格変動リスクや環境問題への対応など、課題も抱えています。長期投資家にとっては検討に値する銘柄ですが、エネルギー市場の不確実性を考慮し、ポートフォリオの一部として組み入れることを推奨します。

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◆2017年、家族持ちFIRE
◆資産:米ドル、投資信託、FX、BTC
◆不動産:横浜とバンコクに持ち家
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