こんにちは、バンコクで修業中(@lukehide)です。
新NISAで投資を始めた人で、驚いてすぐにやめちゃった人とかいませんか?この手の〇〇ショックは5年に一度くらいの頻度で発生しますよ!
この出来事は、多くの投資家に衝撃を与え、同時に貴重な教訓を残しました。では、その激動の2日間を振り返ってみましょう。
歴史的な暴落と反発
2024年8月5日、月曜日。この日、日本株市場は「令和のブラックマンデー」と呼ばれることになる歴史的な暴落を経験しました。日経平均株価は前週末比4451円(12%)安の3万1458円で取引を終えたのです。この下落幅は、あの有名なブラックマンデー翌日の1987年10月20日の記録をも超える、史上最大のものでした。
市場関係者の間では、「まさか、こんなことが起こるとは…」という声が飛び交いました。多くの投資家が、自分の目を疑うような光景を目の当たりにしたのです。
しかし、驚きはこれだけではありませんでした。なんと、翌6日には市場が一転。日経平均は3217円04銭(10.2%)高と急反発し、今度は過去最大の上げ幅を記録したのです。まさに、株式市場の「ジェットコースター」と呼ぶにふさわしい展開でした。
この2日間の激動は、多くの投資家に衝撃を与えると同時に、市場の回復力を示す出来事となりました。それでは、具体的にどの銘柄が大きく動いたのか、見ていきましょう。
8月5日に売られた日本株トップ10
8月5日の暴落時、多くの銘柄が軒並み下落しました。その中でも特に大きく売られた銘柄のトップ10を見てみましょう。
順位 | 銘柄名 | 業種 | 下落率 |
---|---|---|---|
1 | ソフトバンクグループ | 情報・通信 | 14.6% |
2 | 楽天グループ | サービス | 15.2% |
3 | ファーストリテイリング | 小売 | 12.4% |
4 | 任天堂 | その他製品 | 13.1% |
5 | 三井住友フィナンシャルグループ | 銀行 | 11.8% |
6 | 富士通 | 電気機器 | 11.0% |
7 | トヨタ自動車 | 輸送用機器 | 10.2% |
8 | ソニーグループ | 電気機器 | 9.8% |
9 | 第一生命ホールディングス | 保険 | 9.0% |
10 | 東京エレクトロン | 電気機器 | 8.5% |
この日は、まさに「暗黒の月曜日」と呼ぶにふさわしい展開となりました。ほぼ全面安の中、三井住友フィナンシャルグループや第一生命ホールディングス、東京エレクトロンなど、日本全体で800を超える銘柄が制限値幅の下限(ストップ安水準)まで下落したのです。
市場では「まるで底なし沼のようだ」という声も聞かれました。多くの投資家が、自分の保有銘柄の株価が急落する様子を、ただ呆然と見つめるしかありませんでした。
8月6日に買われた日本株トップ10
しかし、株式市場の面白さは、その予測不可能性にあります。翌6日には、まるで嘘のように市場が反転。前日に大きく売られた銘柄が軒並み反発する形となりました。
では、6日の反発時に最も大きく買われた銘柄のトップ10を見てみましょう。
順位 | 銘柄名 | 業種 | 上昇率 |
---|---|---|---|
1 | 東京エレクトロン | 電気機器 | 29.6% |
2 | 楽天グループ | サービス | 32.4% |
3 | ソフトバンクグループ | 情報・通信 | 25.0% |
4 | 第一生命ホールディングス | 保険 | 19.0% |
5 | ファーストリテイリング | 小売 | 17.6% |
6 | トヨタ自動車 | 輸送用機器 | 16.7% |
7 | ソニーグループ | 電気機器 | 14.3% |
8 | 三井住友フィナンシャルグループ | 銀行 | 14.3% |
9 | 富士通 | 電気機器 | 8.1% |
10 | 任天堂 | その他製品 | 9.1% |
特に東京エレクトロンや楽天グループ、ソフトバンクグループなどが大幅高となり、市場に活気を取り戻しました。前日の暗闇から一転、市場は明るさを取り戻したのです。
この急激な変化に、多くの投資家が戸惑いを隠せませんでした。「昨日までの悲観は何だったのか」「市場の本当の姿はどちらなのか」といった疑問の声が聞かれました。
暴落と反発の背景
では、なぜこのような激しい変動が起きたのでしょうか?
その背景には、「円キャリートレード」の巻き戻しがあったとされています。
円キャリートレードとは、低金利の円を借りて、より高金利の外貨建て資産に投資する取引のことです。これまで日本の低金利政策が続いていたため、多くの投資家がこの取引を行っていました。
しかし、7月31日の日銀金融政策決定会合後の植田和男総裁の発言が、海外投資家にサプライズとして受け止められたのです。これにより、円キャリートレードの巻き戻しが一気に進んだと考えられています。
ドイツ銀行のレポートによると、日本のGDP(国内総生産)の505%に相当する巨額のキャリートレードが存在していたそうです。その一部が巻き戻されたことで、市場に大きな変動が生じたというわけです。
まさに、蓄積されていた圧力が一気に解放されたような状況だったと言えるでしょう。
投資家別の売買動向
この激動の中、各投資家はどのような動きを見せたのでしょうか。8月5日から9日の週の売買動向を見てみましょう。
現物取引では、外国人が4,954億円の買い越しとなりました。一方、個人投資家は現金取引では3,028億円の買い越しとなったものの、信用取引で3,581億円の売り越しとなり、合わせて553億円の売り越しとなりました。
事業法人は5,060億円の買い越し、信託銀行も2,171億円の買い越し、投資信託は694億円と小幅な買い越しとなりました。
指数先物取引と合わせた取引全体では、外国人が7,677億円の売り越し、個人が1,929億円の売り越し、事業法人が4,933億円の買い越し、信託銀行が4,211億円の買い越し、投資信託が973億円の買い越しとなりました。
この数字から、外国人投資家と個人投資家が売り圧力をかけ、事業法人や信託銀行が買い支えていた様子が伺えます。まさに、投資家間のせめぎ合いが、この激動の市場を作り出していたのです。
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投資家への示唆
この歴史的な相場変動から、投資家は以下の点を学ぶことができます:
- 長期的視点の重要性
- 分散投資によるリスク管理
- 冷静な判断力の必要性
- 市場の変動性への理解
- 継続的な情報収集と分析の重要性
これらの教訓を活かし、一時的な市場の乱高下に惑わされず、自身の投資方針に基づいた冷静な判断を心がけることが大切です。
まとめ
2024年8月5日と6日の日本株市場の激動は、投資家に貴重な学びの機会を提供しました。市場の予測不可能性と回復力を同時に示したこの出来事は、長期的視点、リスク管理、情報分析の重要性を再認識させました。
この経験を糧に、多くの投資家が自身の投資戦略を見直し、より強固な資産運用の基盤を築くことができるでしょう。市場の変動は避けられませんが、それを乗り越えて成長する投資家こそが、長期的な成功を収めることができるのです。
最後に、投資には常にリスクが伴うことを忘れずに、十分な知識と準備をもって臨むことが大切です。この激動の2日間の経験を、皆さんの投資人生における貴重な教訓として活かしていただければ幸いです。
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