こんにちは、タイではサブプライム層でも簡単に車が買える事に危機感を覚えるバンコクで修業中です。
タイの融資審査はゆるゆるです。
一般的な新卒の初任給が2万バーツ(日本円で約8.6万円)程度と言われています。ホンダのシビックを、新車で買うとざっくり120万バーツ(約516万円)もしますが、新卒の若者でも簡単に買えます。
給料の60倍の新車を簡単に買えるって、危うくないですか?
日本で初任給20万円の人が1,200万円の新車のベンツを買いますか?タイでは『車を買ったけどガソリン代が払えなくて手放した』なんて笑えない笑い話があるくらい、計画性がない人が多いです。
買う方も問題ですが、売る方・金を貸す方も問題ありですよね…
『タイは借金天国』という記事も読者から反響が大きかったです。
そんな話を知っていた管理人にとっては、年間30万台の差し押さえはある程度、納得感のある数字です。
現状を見てみましょう。
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現在、タイの自動車業界が深刻な危機に直面しています。
最新のデータによると、自動車ローンの債務不履行率が急速に上昇し、2024年には30万台もの車が差し押さえられる可能性があるとのことです。
この状況は、タイ経済全体に大きな影響を与えています。
自動車ローンの現状
2024年第1四半期末時点で、タイの自動車ローン残高は前年同期比1.5%減少しました。
しかし、懸念されるのは不良債権(NPL)の急増です。
90日以上延滞しているNPLの残高は前年同期比14.9%増の1兆935億バーツに達し、そのうち自動車ローンのNPLは32.0%増の2387億バーツと、特に高い増加率を示しています。
差し押さえ車両の増加
中古車競売を手掛けるサイアム・インター・オークションの予測によると、2024年の自動車ローン滞納による差し押さえ車両数は30万台に達する見込みです。
これは例年の20万~25万台を大きく上回り、同社創業以来2番目に多い数字となります。
経済への影響
自動車ローンの問題は、タイの家計債務全体の一部に過ぎません。
2024年第1四半期末の家計債務残高は前年同期末比2.9%増の13兆6438億バーツに達しています。この高水準の家計債務が、自動車産業全体に大きな影響を与えています。
自動車販売の急減
2024年5月の新車販売台数は前年同月比23.4%減の4万9,871台となりました。1-5月の累計販売も23.8%減の26万365台と大幅に減少しています。
特に、タイで人気の高いピックアップトラックの販売が大きく落ち込んでいます。
自動車生産への影響
2024年4月の自動車生産台数は前年同月比11.0%減の10万4,667台となりました。
これは9カ月連続のマイナスで、2021年8月以来の低水準です。特に国内向け生産が34%減の3万2,739台と大きく落ち込んでいます。
金融機関の対応
この状況を受けて、金融機関はローン審査基準を厳格化しています。
特に、ピックアップトラック購入者のローン申請が却下される可能性が高くなっています。これにより、重要なセグメントの販売が引き続き低迷する可能性があります。
今後の展望
この危機を乗り越えるためには、包括的なアプローチが必要です。
政府、金融機関、自動車業界が協力して、持続可能な解決策を見出す必要があります。消費者の金融リテラシーを向上させ、責任ある借入れを促進することも重要です。
まとめ
タイの自動車ローン危機は、単なる業界の問題ではなく、国全体の経済に影響を与える深刻な問題です。
政府と関連機関の迅速な対応が求められる一方で、消費者も自身の財務状況を慎重に見直す必要があります。
この危機を乗り越えることができれば、タイ経済はより強靭になり、将来の成長への道を開くことができるでしょう。
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