⭕️クリックで応援お願いします👉ブログ村

🇹🇭タイのQRコード決済革命 :政府主導で実現した究極のキャッシュレス社会

この記事は 約5 分で読めます。

タイのQRコード決済システム「PromptPay」が実現した驚異的な利便性を解説。政府主導の統一規格により、屋台からデパートまで現金不要の社会を実現。普及率60%超、手数料実質無料の革新的なシステムをバンコク在住者が徹底解説。

「すみません、現金は受け付けていないんです」

バンコクのローカル食堂で、観光客が困惑した表情を浮かべています。店主は笑顔で壁に貼られたQRコードを指さし、スマートフォンでの支払いを促しました。

こんにちは、バンコクで修業中(@lukehide)です。

私は、このような光景を日常的に目にします。バンコクと横浜を行きする生活も7年目。もはや財布すら持ち歩かない生活が当たり前になりました。毎朝の市場での買い物も、毎週のテニス後4人でのコート代の支払いも割り勘精算もQRコードで30秒で完了。支払いの記録(Payment/Receipt)は全てiPhoneに自動保存され、月末の支出管理も驚くほど簡単です。

ひろこ
ひろこ
我が家の通うテニスコートもQRコード支払いしか受け付けません。受付のおばちゃんは、面倒なお釣りの準備や会計も一切やりません。QRコードを見せるだけです。だって、スマホにレシートが保存されてますから。
トラリピ世界戦略

タイの統一QRコード決済システム「PromptPay」

政府主導による画期的な統一規格

2017年1月、タイ政府は画期的な一手を打ちました。タイ中央銀行主導で、全ての銀行が参加する統一QRコード決済システム「PromptPay」を導入したのです。銀行口座番号に紐付けられた携帯電話番号や身分証明証番号を使って、誰でも簡単に送金や支払いができる仕組みです。

日本の現状との大きな違い

一方、日本では各社が独自のQRコード決済サービスを展開しており、PayPay、楽天ペイ、d払い、メルペイなど、決済サービスが乱立しています。店舗側は複数のQRコードを掲示する必要があり、以下のような課題に直面しています:

  • 各決済サービスごとの加盟店手数料負担
  • 複数の決済端末の管理
  • サービスごとに異なる入金タイミング
  • キャンペーン内容の把握と説明の手間
  • スタッフ教育の負担増

驚異的な普及率と手数料体系

現在、PromptPayの登録者数は7,760万に達し、タイの人口(6,609万人)を上回っています。利用可能店舗は900万カ所を超え、1日あたり6,270万件もの取引が行われています。

送金額(バーツ) 手数料 日本円換算 利用シーン
5,000未満 無料 0円 日常的な支払い
5,000〜30,000 2バーツ 約6円 ショッピング
30,000〜100,000 5バーツ 約15円 高額商品
100,000以上 10バーツ 約30円 事業利用

 

統一規格がもたらした革新的なエコシステム

タイの全ての銀行がPromptPayに参加することで、以下のメリットが生まれています:

  • 銀行間の送金手数料が実質無料
  • リアルタイムの取引処理
  • 統一された利用者インターフェース
  • 共通のセキュリティ基準

日本の現状との大きな開き

日本のキャッシュレス決済比率は2022年時点で36.0%と、タイの60%超に大きく水をあけられています。さらに以下のような課題を抱えています:

  • 決済サービスの乱立による混乱
  • 高額な加盟店手数料
  • 現金決済インフラの維持に年間2.8兆円のコスト
  • キャッシュレス化による業務効率化の遅れ
  • インバウンド対応の遅れ

日常生活での活用シーン

バンコクの街中では、高級ショッピングモールから路地裏の屋台まで使えます:

  • テニスコートでの利用料精算
  • レストランでの支払いの割り勘(個人間送金)
  • BTSスカイトレインの切符購入
  • スクンビット通りの屋台での食事
  • セントラル・ワールドでのショッピング
  • マッサージ店での支払い
  • タクシーやトゥクトゥクの料金精算

ビジネス現場での革新

店舗運営の効率化

現金を扱わないことで、店舗運営が劇的に変化しました:

  • 現金管理コストの完全削減
  • お釣り準備が不要
  • 売上即時入金
  • 会計処理の自動化

実店舗オーナーの声

「現金を扱わなくなって、店舗運営が格段に楽になりました。レジ締めの手間もなく、売上管理も完全自動化。スタッフの負担も大幅に減りました。特に嬉しいのは、現金の盗難リスクがなくなったことです」
バンコクのカフェオーナー、ソムチャイさん

外国人利用者への充実したサポート

簡単な利用開始手続き

タイの主要銀行は、外国人向けに充実したサービスを提供:

  • パスポートのみで口座開設可能
  • 英語対応アプリ完備
  • 24時間サポート体制
  • 海外送金機能搭載

観光客の利用シーン

  • 空港からのタクシー移動
  • ナイトマーケットでの買い物
  • レストランでの支払い
  • マッサージ店での精算
  • ホテルでのチェックアウト

社会的インパクトと未来展望

デジタル社会への移行

PromptPayの導入により、以下の効果が表れています:

  • 現金取引の透明化
  • 経済データの正確な把握
  • 金融包摂の促進
  • 脱税防止効果

新たなビジネスチャンス

統一規格の導入により、新しいビジネスが急成長:

  • フードデリバリーサービス
  • オンラインマーケットプレイス
  • フィンテックサービス
  • キャッシュレス決済関連ビジネス

おわりに

タイのQRコード決済システムの成功は、政府主導の統一規格がもたらした革新の好例です。特に印象的なのは、現金を完全に排除した店舗が増えている点です。レジに現金もお釣りもない光景は、まさに未来の店舗運営の形を示しているように思えます。
このシステムは、現金社会からデジタル社会への移行における理想的なモデルとして、世界中から注目を集めています。タイでの生活を通じて、私たちの暮らしがいかに便利になり得るのか、その可能性を日々実感しているのです。
===
皆さんは『タイのQRコード決済革命!』をご覧になって、どのような意見をお持ちでしょうか?
 👉https://twitter.com/lukehide 
Twitterで皆さんのご意見をお聞かせください。

⭕️クリックで応援お願いします👉ブログ村

家族持ちFIREの資産運用

◆2017年、家族持ちFIRE
◆資産:米ドル、投資信託、FX、BTC
◆不動産:横浜とバンコクに持ち家
◆海外経験:NY、SGR、HK、BKK

★この記事が気に入ったら、フォローしよう★
  • 家族持ちFIRE後のポートフォリオ・出口戦略(終活)策定中!
  • トラリピの利益を米株投資信託+BTCに再投資!
🟢海外生活資金『金融資産の30%は米ドル建』(年金保険、貯蓄型保険、ドル定期)
海外で暮らしたいなら米ドル資産を増やせ!FIRE+海外生活
バンコクで修業中(@lukehide)は、金融資産の20%程度を米ドルで保有・運用中。中長期的に、海外での生活を想定している人は米ドルを保有する事がおすすめ。円安で資産の目減りが気になる方、検討の時期です!
🟢老後資金作り『オルカン:iDeCo+NISA毎月27万円積立中!
◆老後資金作り毎月27万円積立◆iDeCo+NISA:10月分
バンコクで修業中(@lukehide)は、老後資金作り『投資信託:毎月27万円積立』不労所得作りに『トラリピ:0.5億円』運用中。毎月27万円、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)/全世界株式(オール・カントリー)を買付中。
🟢新NISA:高配当株で『夢の配当金生活』を実現
🟢テスタ流2.7億円配当術!45銘柄完全解剖で読み解く高配当株投資の神髄
年間2.7億円の配当収入を実現したカリスマ投資家テスタ氏の45銘柄を徹底分析。高配当株投資の極意と業界別の銘柄選択戦略を解説し、長期的な資産形成のヒントを提供します。
🟢不労所得作り『トラリピ0.5億円』運用中!
🟠ひろこのトラリピ世界戦略:安定した不労所得を目指して
トラリピは自動売買システムで、初心者でも簡単に利用できます。設定が簡単なうえリスク管理も容易で、小さな利益を積み重ねることができます。トラリピの仕組み・戦略・メリット・デメリットを詳しく紹介しています。運用を検討中の方は必見です!
🟢夢作り『コインチェックでビットコイン積立』毎月3万円積立中!
🟠毎日300円からできる?ビットコイン積立で未来の資産づくり
毎日300円から始められるビットコイン積立投資の魅力を解説。初心者でも安心して始められる理由や具体的な方法、そしてCoincheckの特徴を詳しく紹介。将来の資産形成に向けた新しい投資方法を探る方必見!
🟢バンコクと横浜に不動産を所有
◆タイでコンドミニアム◆投資・購入・賃貸・旅行・宿泊【第一回】
タイでは、コンドミニアムにスイミング・プールやジムがあるのは一般的です。日本で言うような高層マンションに、バンコク都内でも月々4-5万円から賃貸・レンタルができます。旅行、ロングステイ、駐在、現地採用で、タイ王国に短期・長期で滞在される際に…


コメント