みなさん、こんにちは。バンコクで修業中です。
現役時代の管理人は、金融機関向けのトレーディングシステムの海外営業ですが、若い頃は通信機器も担当していました。米国での現地生産をサポートしていましたので、AT&Tの巨大さを痛いほど理解しています。
今回は、アメリカの通信大手であるAT&T（ティッカーシンボル：T）について詳しく解説していきます。AT&Tは配当貴族として知られる優良銘柄ですが、果たして毎月10万円の配当収入を得るにはどれくらいの投資が必要なのでしょうか？また、その投資は果たして魅力的なのでしょうか？
それでは、AT&Tの会社概要から見ていきましょう。
===
🟢社名クリックで個別記事にジャンプ。スマホの方は右側にスクロール。
🔵安定成長と高配当を両立する20銘柄
🔵テスタさん流米国株投資：グローバル投資哲学
🔵SBI全世界高配当株式ファンドが資産運用の常識を覆す
🔵楽天・高配当株式・米国ファンド(SCHD)
📍順次アップして行きますので、ブログをフォローしてお待ちください。
AT&Tの会社概要
AT&Tは、アメリカを代表する通信サービス企業です。その歴史は100年以上前にさかのぼり、アメリカの通信インフラの発展に大きく貢献してきました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 社名 | AT&T Inc. |
| 本社所在地 | テキサス州ダラス |
| 設立 | 1983年（前身は1885年） |
| 業種 | 通信サービス |
| 従業員数 | 約20万人 |
| 時価総額 | 約1,422億ドル（2024年9月時点） |
AT&Tの主な事業は、固定電話、携帯電話、インターネット接続、データ通信などの幅広い通信サービスの提供です。特に近年は5G通信網の整備に力を入れており、次世代通信の主要プレイヤーとしての地位を確立しつつあります。
また、AT&Tは長年にわたり安定した配当を支払い続けていることでも知られています。この点については後ほど詳しく触れますが、まずは直近の決算結果を見てみましょう。
AT&Tの直近の決算結果と経営状況
2023年12月期の決算結果は以下の通りです：
| 項目 | 金額 | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,224億2,800万ドル | +1.4% |
| 税引前利益 | 198億4,800万ドル | 黒字転換 |
| 最終利益 | 156億2,300万ドル | 黒字転換 |
| 1株当たり利益 | 2.15ドル | 黒字転換 |
2022年に一時的な赤字を計上しましたが、2023年には見事に黒字転換を果たしました。これは主に無線通信事業が好調だったことが要因です。携帯電話の契約者数が増加傾向にあり、5G通信網の拡大とともにさらなる成長が期待されています。
売上高は前年比1.4%増と緩やかな成長にとどまっていますが、利益面では大幅な改善が見られます。これは、コスト削減や事業の効率化が功を奏したものと考えられます。
では、このような業績を背景に、AT&Tの株価はどのような状況にあるのでしょうか？次に株価診断を行ってみましょう。
AT&Tの株価診断
2024年9月14日時点での株価データは以下の通りです：
| 指標 | AT&T | 業界平均 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 株価 | 19.82ドル | – | – |
| PER（株価収益率） | 10.4倍 | 20.5倍 | 割安 |
| PBR（株価純資産倍率） | 1.19倍 | 1.8倍 | やや割安 |
| 配当利回り | 5.60% | 2.5% | 高配当 |
| 時価総額 | 1,421億8,593万ドル | – | 大型株 |
これらの指標から、AT&Tの株価は現在、業界平均と比較して割安な水準にあることがわかります。
特に注目すべきは、PERが業界平均の半分程度であることです。これは、AT&Tの株価が企業の収益力に比べて割安に評価されていることを示しています。
また、5.60%という高い配当利回りも魅力的です。業界平均の2倍以上の配当利回りは、インカム投資家にとって非常に魅力的な水準といえるでしょう。
ただし、割安な株価には理由があるはずです。AT&Tの場合、過去の大型買収による多額の負債や、通信業界の激しい競争などが、株価が割安になっている要因として考えられます。
配当貴族株としてのAT&T
AT&Tは35年以上連続で増配を続けており、「配当貴族」の一つとして知られています。配当貴族とは、S&P500構成銘柄のうち、25年以上連続で増配を続けている企業のことを指します。
過去5年間の配当状況は以下の通りです：
| 年 | 年間配当金 |
|---|---|
| 2019年 | 2.04ドル |
| 2020年 | 2.08ドル |
| 2021年 | 2.08ドル |
| 2022年 | 1.11ドル |
| 2023年 | 1.11ドル |
2022年にワーナーメディアの分社化に伴い配当金を減額しましたが、それ以降は安定した配当を維持しています。この配当減額により、厳密には「配当貴族」の定義から外れることになりましたが、多くの投資家はAT&Tを依然として優良な配当銘柄として評価しています。
では、この配当を活用して、毎月10万円の配当収入を得るにはどれくらいの投資が必要なのでしょうか？次に、具体的な計算を行ってみましょう。
AT&T株で毎月10万円の配当収入を得るために必要な投資額
AT&Tの株式で毎月10万円の配当収入（20%税引き後）を得るために必要な投資額を計算してみます。
計算の前提条件：
- 年間配当金：1.3375ドル/株
- 現在の株価：21.64ドル/株
- 配当利回り：6.18%
- 為替レート：1ドル = 145円と仮定
それでは、ステップバイステップで計算していきましょう。
- まず、年間で必要な配当金（税引後）を計算します。
月10万円 × 12ヶ月 = 120万円 - 次に、税引前の配当金額を計算します。（日本での源泉徴収税率は20%と仮定）
120万円 ÷ 0.8 = 150万円 - これを米ドルに換算します。
150万円 ÷ 145円 = 10,344.83ドル - 必要な株数を計算します。
10,344.83ドル ÷ 1.3375ドル（年間配当金） = 7,734株 - 最後に、必要な投資額を計算します。
7,734株 × 21.64ドル（現在の株価） = 167,363.76ドル - これを円に換算します。
167,363.76ドル × 145円 = 24,267,745円
まとめ：AT&T株投資の魅力とリスク
AT&Tは、100年以上の歴史を持つ通信大手であり、安定した配当が魅力の銘柄です。高い配当利回りと比較的割安な株価が特徴ですが、同時にいくつかのリスクも存在します。
魅力：
- 高配当利回り（6.18%）
- 割安な株価（PER 9.12倍）
- 安定した事業基盤
- 5G通信網の拡大による成長potential
リスク：
- 通信業界の激しい競争
- 技術革新への対応
- 多額の負債
- 為替リスク
- 最近の情報セキュリティ問題
約2,427万円の投資で毎月10万円の配当収入を得られる可能性がありますが、これはあくまで現在の株価と為替レートを前提とした計算です。実際の投資を行う際は、為替リスクや税金の影響も十分に考慮する必要があります。
また、一つの銘柄に集中投資することのリスクも忘れてはいけません。AT&T株を核としつつも、他の優良銘柄も組み合わせてポートフォリオを構築することをおすすめします。
投資は自己責任が原則です。AT&T株に投資する際も、自身の投資目標やリスク許容度をよく考え、必要に応じて専門家のアドバイスも受けながら、慎重に判断することが大切です。
以上、AT&T株について詳しく解説してきました。みなさんの資産運用の参考になれば幸いです。
===
皆さんは『AT&T株で毎月10万円の配当収入！』をご覧になって、どのような意見をお持ちでしょうか？
Twitterで皆さんのご意見をお聞かせください。
⭕️クリックで応援👉ブログ村
家族持ちFIREの資産運用
- 家族持ちFIRE後のポートフォリオ・出口戦略(終活)策定中！
- トラリピの利益を米株投資信託+BTCに再投資！
🟢海外生活資金『金融資産30％超、米ドル建』(貯蓄型保険、ドル定期、年金保険)
🟢老後資金作り『オルカン：iDeCo+NISA』毎月27万円積立中！
🟢高配当株で『夢の配当金生活』を実現
🟢不労所得作り『トラリピ0.5億円』運用中！
🟢夢作り『コインチェックでビットコイン積立』毎月3万円積立中！
🟢バンコクと横浜に不動産を所有
コメント